【コラム】適性検査の過去、現在、将来

適性検査の過去:
適性検査は人材の選抜を目的として誕生しました。人材の選抜の歴史は中国の官吏選抜試験である科挙など古くから存在していますが、適性検査の歴史は20世紀初頭にスタートします。科学的な手法を元に、人物を測定する検査が、欧米を中心に続々と研究されました。1943年には心理学者と精神科医が「ミネソタ多面人格検査」を作り上げ、これは適性検査の歴史上特筆すべきものといわれています。その後、欧米を中心に、また日本でも、適性検査は多くのシチュエーションで活用されてきました。

・1952年、アメリカで開発された職業適性検査の日本版「GATB」が開発されました
・1974年、リクルートが開発した「SPI」の販売が開始されます
・1994年、組織における性格・資質を測定する診断システム「CUBIC」 がリリースされました

適性検査の現在:
現在、新卒募集中の企業の90%が適性検査を使用しています。採用用適性検査の市場は、70~80億円の市場規模があると推定されており、このうちの大半が新卒の採用選考での利用です。大卒就職希望者が1年に43万人程度ですので、学生一人当たりに1万6千円強の適性検査費用がかけられていることになります。

適性検査の使用方法は検査内容によって用途がそれぞれ異なります。採用の補助ツールとしての利用、内定者フォロー、採用の総括におけるデータ分析や次年度の採用基準の設計、配属・教育研修、社員のストレスチェック等です。
私たちトライアンフが共同開発するCUBIC TRIUMPH VER.Ⅱ.も、お客様の課題に応じて様々な活用のされ方をしています。

CUBIC TRIUMPH VER.Ⅱ 活用事例
・採用: 面接では判断しづらい「内閉性」「タフさ」を把握し、パーソナリティやストレス耐性を確認します。
・育成・定着:自己分析シートと面接ガイドラインを通して、自己認識を高めつつ正しい目標設定します。
・配置:理想とする働き方と現状の差を測定することによって、人材配置の参考に活用可能です。

※活用事例については、HPでもご紹介がございます。
 ご活用シーン・事例集はこちら

適性検査の将来:
テクノロジーの進化・社会への浸透により、適性検査市場の動きも激しくなっています。そこで今回は、 一般的な適性検査の概念を超えた発想で、ユニークなサービスを展開している適性検査の一例を見てみましょう。

米国企業Prophecy Sciencesから開発した、生体シグナルと行動測定を融合するゲーム方式の適性診断
・ゲーム方式の適性診断。手に装着された高性能センサーが、ゲーム中の受診者の生理機能の変化を測定します。
・機械学習アルゴリズムが生体シグナル内のパターンを解析:受診者の意思決定法や問題解決法に関するヒントを提供します。
・オンラインダッシュボードで結果を確認:意思決定、好み、スキル、パーソナリティなどの特性を表示。同診断は受診者間の共通点も発見します。
・ベストなチーム構成を可能に:チーム全員にこの診断を受けさせることで、最も効果的な人材の組み合わせを知ることができます。

昔は筆記試験しか対応できないとされていた適性検査に関しても、センサー、VRなど技術の進展によって、明確化、可視化されています。将来の適性検査はどう発展していくか楽しみです。

出典:
1、 日本の人事部,「適性検査の歴史」,
http://hr-tekisei.jp/articles/history2016
2、 日本の人事部,「適性検査の比較と選び方」,
https://jinjibu.jp/article/detl/service/54/#cubic
3、 TRADITIONAL BUSINESS,「進化を続ける適性検査の歴史と現状について」,
https://www.joulecoin.org/2017/03/26/25/
4、 HROG,「アメリカ発のHRサービスまとめ5選」,
http://hrog.net/2016022330154.html

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