【コラム】エリート育成への挑戦

皆様、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、新年を迎え、私は2012年のうちに取り組みたい目標をいくつか設定しました。そのうちの一つが日本をリードするエリート層教育への貢献です。

なぜこのような目標を立てたかというと、今の日本にはエリートとして差別化され、特別な教育を受けた人が必要だと思うからです。中小企業の一経営者が大それたことを言うようですが、私をここまで育ててくれた自分の両親、教師、上司、先輩への恩返しとして、是非取り組みたいと考えています。

では”エリート”が身につけるべき能力とは一体何でしょうか。
それは前回のメルマガで申し上げた「顧客の要求を先取りし、顧客の立場で解決策を考え、提案実行できるチカラ」です。

ここでいう「顧客」は少し対象範囲を広げて「自分以外の誰か」と言い換えることもできます。つまり「顧客の要求」は「自分以外の誰かのために」ということです。

「自分かわいさ」の度合いが強すぎる人材は比較的早い段階で必ず躓きます。私自身の過去を振り返っても、自社での数年にわたる採用、教育でもそうでした。

もちろん誰でも少なからず「自分がかわいい」と思うことはあると思います。しかし他人のために夢中になって行動を起こした経験がない人材は、他の能力が高くとも、会社や社会側が使いこなすことは難しいだろうと思います。

また、「顧客の立場で」とは「相手の立場で」と言い換えられます。
これからは多様化が避けられない時代です。ですから生い立ちや価値観、
社会観、宗教や哲学、基礎学力まで含めた違いを乗り越えて、相手の立場で考えられることがエリートには求められるのです。

自社の若手を見ていると、まだまだ七難八苦が彼らを待ち構えていますが、最後に伸びるのは他人のために一肌脱げる人材だろうと確信しています。

このようなおせっかいを焼く力を伸ばすにはどうしたらよいか、というのが私の今の悩みです。本質的には、本人の器によると思います。

しかし、「器」の一言で切り捨てず、どんな人にも人の役に立つ経験を通じて人は成長し、素晴らしい人生が開ける、ということを是非学んでほしいのです。

現実的に私ができるのは、社内外の直接関わることができる範囲に過ぎないでしょうが、彼らにじっくりと向かい合い、試行錯誤していきたいと思います。
2012.01.05 樋口弘和

適性検査CUBIC TRIUMPH Ver.Ⅱ ページ上部に戻る

適性検査CUBIC TRIUMPHのトップに戻る