【コラム】会社とともに伸びる金の卵

 タイトルの”金の卵”と聞いてみなさんは何を思い浮かべましたか?
今回は、「新卒者」を指すのですが、なぜ新卒者が”金の卵”なのか、早速お話させて頂きます。

 新卒者が金の卵たる所以は、企業の成長に合わせて自然に成長していく可能性が高いということです。逆にほとんどの経験者採用では、この点はあまり期待できません。

 これは大変不思議なことですが、おそらく前職から離職した原因とも関係があるのではないかと私は考えます。

 誰しも仕事をする上で、能力を上回る仕事をこなさなければいけない場面に遭遇します。成長中の若い頃であれば特に、毎日が挑戦でしょう。
向上心を持つ人であれば歯を食いしばって頑張り抜き、成長している実感と自身を身につけて、さらに成長していくものです。
しかし、離職経験者の多くはここで目の前の課題から逃げてしまった人が多いのです。

 また、経験者採用の場合は採用時点における経験とスキルを買うので、その能力や資質が伸びるかどうか、つまりその未来は全くの未知数です。その結果、能力は採用時がピークで、その後企業が成長すればするほど経営者から見たら物足りなくなっていく。というケースはさほど珍しくありません。

 一方新卒者は、入社時には頼りないものの基礎能力の高い人達ですし、またそういう人たちを最初から採用すべきです。しっかりと教育していくことで企業理念に沿った価値観と能力が備わり、社内に企業文化というDNAを作っていきます。そして5年後には立派に企業の根幹を支える存在になってくれる可能性が高いのです。

 このような投資効率を考えても、どちらに力を入れるべきか、一目瞭然ではないでしょうか。

樋口弘和

出典:社長の人事でつぶれる会社、伸びる会社 (幻冬舎)P.27~28 一部抜粋、改

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