【コラム】採用と教育どちらが重要ですか?

採用と教育、両者とも絶対的な正解があるわけではありませんが、
大企業であれば「教育」、中小企業であれば「採用」と答える割合が多いものです。

その背景には、大企業には総じて、「基礎能力が高く、バランスの良い」人材が入社することが多く、そのため入社後の教育によって差がつくように見えることが挙げられます。また、組織力の観点から見ても、大企業は職場環境や仕事の種類も豊富であり、採用の失敗もカバーできる力もあります。

一方、一般的に中小企業の場合、設立当初は中途採用を中心にしますが、成長とともに基礎能力と組織コミットメントが高いことを前提とした新卒採用を採用戦略の中心に据えていきます。

ただし、いくらポテンシャルの高い人材を新卒で採用したからとはいえ、入社直後から「即戦力」として活躍するというわけにはいきません。基本的なことで一緒に働く先輩社員たちに指導を受ける毎日がしばらく続くことになります。
しかし、そんな彼らが組織コミットメントが高いまま仕事を覚えていけば、どちらの能力も高い、リーダー候補になっていくのを期待できます。

新卒社員に一から仕事を教えていくことと、中途採用社員と価値観をマッチングさせていくことには同じような難しさがあり、どちらを選び、優先するのかは、会社の事業内容や組織文化を考慮に入れて決めていくべきものです。

樋口弘和

出典:即戦力は3年もたない 組織を強くする採用と人事 (角川oneテーマ21)P.70~72 一部抜粋、改

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