【コラム】求める人材像設計のポイント

まず、採用する人材の基準というものがしっかりしているかどうかが、大変重要なポイントです。
採用担当者向けのセミナーなどで、「自社の採用すべき人材像はありますか?」というような質問をすると、
ほぼ全員の方が手を挙げます。ところが、そんな人材像を採用戦略上に展開していたり、
面接の中できちんと評価している企業は非常に少ないように思えます。

たくさんの応募がある人気企業では、その中から相対的な評価で上位層を狙えばいいので、
厳密な人材像設計は不要かもしれませんが、普通の企業はそうもいかないでしょう。

一般的には、その会社の事業環境に合っていて、将来にわたって会社を成長させる人材を
採用したいと強く思うはずです。

このように考えると、一体どんな人材を求めればよいのか、わからなくなります。
そんな場合は「将来の活躍人材はどうあるべきか」など難しいことは考えずに、
「いま、実際に活躍している若手人材のコピーを採ろう」とするのです。

ここを出発点にすれば間違いありません。現在活躍している社員は、
実際の採用基準とは違っていることは随分とありませんか?
現場で活躍している人材というのは、意外と「採用時は期待していなかったけれども現場の評価が高い」
という人たちが多かったりもします。

このように「彼/彼女はなぜ評価が高いのだろう」という分析から始めるのが、人材設計のキモです。

樋口弘和

出典:新入社員はなぜ「期待はずれ」なのか(光文社新書)P.100~101 一部抜粋、改

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